同施設の利用定員は10人と少人数で、利用者とスタッフの距離がとても近い。もう一つの自宅のような、アットホームな雰囲気だ。まだ開業から間もないため（取材日は平成29年2月）、建物はどこもピカピカ。真新しく快適な印象だが、室内の壁はもうたくさんの笑顔の写真やレクリエーション活動の結果などで埋められていた。季節のイベントにちなんだ企画や利用者の誕生日会など、レクが活発に行われている様子がうかがえる。これまで開催した中で最も好評だったのは、フラワーアレンジメント教室だそうだ。

設備面での最大の特徴は、赤外線温熱効果のある足浴機器を利用した足湯サービスを実施していること。「お・も・て・な・し　あしゆ」と名付けられ、日光の当たる場所に設置された木枠の周りには、ゆったりと座れる椅子が置かれている。お湯ではなくセラミックボールが敷き詰められており、利用者は靴下のまま足を入れることができる。濡れることもなく、滑る心配もなく安心であるし、とても衛生的だ。高価な設備だが、施設を立ち上げたスタッフたっての希望で取り入れられたのだという。電気で温められたセラミックボールや底面の岩盤石からは遠赤外線が放射され、むくみ予防や免疫機能アップ、腰痛や膝痛の緩和にも好影響がある。また、足を温めながら仲間やスタッフとたわいない話をするため、心もゆっくりとほぐされていく。そのリラックスした時間から、より多くの笑顔と元気が引き出されていくのだろう。

食事も見た目が鮮やかだったり、いろいろな飾りが施されていたりと楽しく食べられるよう配慮がされている。「笑いが絶えない、足湯のあるデイ」はまだまだ見学、体験受付中だ。